(ヨアキム著)<和訳編> 見る人次第の宮田戦
By hierro13. Friday, 11. January 2008, 02:51:15
ヘルボーイ・クロニクル 第234章:
ホームタウンから遠く離れ、迷い込んだその場所・・
あと数分で大阪ドームのスピーカーから正に残忍な旋律を奏でるバイキング・メタルが鳴り響こうとしていた。
※ヨアキムの入場曲はいつもバイキング・メタルなのです。
そこは燦々と炎が燃える場所だった・・
俺の魂のユニヴァースの中で輝く一条の光。
そう、その光はずっとそこにあったのだ。
たとえ俺が見たことも無いような「向こう側の世界」に引き込まれ、人の形に封入されていたときでさえもその光は俺のユニヴァースにちゃんと存在していた。
今、俺は俺の首の下あたりに残忍な切っ先を構えて息をしているヤツを感じている。
なぜならばおれはあの大晦日の宮田和幸戦を今正に回想せんとしているからだ。
さて、この戦いは俺にとって勝つか死ぬかだった。
アンクル・ニジェールがあのいつもの英国アクセントで俺にがなりたてる。
「覚醒しろ!破壊するんだ!」
その場にいたのはジェイと俺の兄貴、フレミングだ。
二人とも幾分青ざめて緊張し、さながら悪い予感を打ち払おうとしているかのようだった。
そしてそれは起こった。
おれは目前に対戦相手を見据えていたんだ。
彼の目には絶望と苦悶の色が宿り、その顔は赤く染まっていた。
それは見まごう事なき血の赤だった。
瓦礫の山から立ち上がり、祖先達の遺した遺産だけを頼りに・・
彼らは戦い、そして死んでいっただろう。
一つ目の神が見開くその目に魅入られながら。
声が聞こえる・・・覚醒しろと・・・俺にささやく声が聞こえた。
もっと怒りを、更なる力を・・
征服する意思を呼び覚ます。
勝利かヴァルハラか、二者択一。
※「ヴァルハラ」はバイキングの宗教の中で戦いの中で死んだ戦士の魂が行くとされる場所
そして戦いの後、おれは三杯のビールを飲んで眠った。
次の試合も、どうかバイキングの神のご加護のあらんことを・・・
