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Choose Opera 日本支部

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小山田晃浩さんと語るウェブの理想像 ~ コーディング・コンテスト入賞者インタビュー

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東京でもやっと梅雨が明けた7月下旬の某日、新宿に社屋をかまえるウェブ制作会社、株式会社メタフェイズを訪問してきました。

今回の目的は、先日Operaも参加したイベント「Web標準の日々」にあわせて Choose Opera 日本支部 でおこなった「ウェブ標準・コーディング・コンテスト」において、卓越したWeb標準コーディング技術で優秀ウェブサイトに輝いた“ヨモツネット”を投稿してくれてた小山田晃浩さんと久しぶりに再会するためです。

メタフェイズのオフィスへは新宿の繁華街を通りぬけ、駅からだと徒歩10分ぐらいで到着することができました。入居しているビルのエレベータを降りたってまず驚いたのが、受付までつづく廊下が、まるで水族館の入口のようになっていて、その左側には色とりどりの水槽がズラりと並んでいて、その中で涼しげな熱帯業が気持ちよさそうに泳いでいたのでした。

最近わたしも Opera ウィジェットの SimAquarium 2.03 を使って熱帯魚を育てることに熱中しているということもあって、オフィスへの到着早々思わず美しい魚たちに見入ってしまいました。

そして出迎えてくれた小山田さんに案内されてオフィス内の会議室に向かうと、そこへ思いがけずアートディレクターの渡辺竜亮さんと、コーディンググループリーダーの佐藤悦子さんも登場し、お忙しい中をなんと3名でご対応いただくこととなりました。
(以下一部敬称略)

--それでは、まずは簡単に自己紹介をお願いします。

渡辺さん クリエイティブチームのマネージャをしています。クリエイティブチームの中にはデザイン、システム、そしてコーディングの3チームがあるのですが、それらをまとめるかたちで統括しています。

佐藤さん コーディングチームのリーダーしています、立場としては小山田の上司となります。

渡辺さん 会社としては2001年に創業し、現在は60名ほどの社員で構成されています。クライアント企業としては人材紹介業、医療系、化粧品、クルマ業界など、くる仕事は何でもこばまずという感じですすめています。

--コンテストに入賞した小山田さんの働きっぷりはいかがですか。

渡辺さん 普段からしっかり働いてくれることはもちろんなのですが、けっこう研究者肌なので、自分自身で色々と勉強したことをチーム内で発表してくれたりとか、チームで一番といっていいくらい知識欲が旺盛なんですよね。

ちなみに今回のコンテストに応募したことについても、事前には何も相談がなかったので、あとで聞いて驚きました。言ってくれれば会社として応募したのにとか、今になってみると思いますね(笑)

佐藤さん ほんとうに、いつのまにかに受賞していたという感じです。それに彼は以前にも似たようなコンテストで入賞しているんですよ。

小山田さん はい、実は以前 CSS Nite LP.3 との連動企画で実施されたコーディングコンテストでも入賞したことがあります。

--すごいですね小山田さん。さすがコンテストの結果をみてもわかるように、社内でも将来有望な人材という感じですね。さて、それでは小山田さんへの質問にうつりたいと思うのですが、会社の中では普段どんな仕事をなされているんですか。

小山田さん ウェブサイトを実装する側として、HTMLへのマークアップ、CSSの構築、Javascriptの開発などを主におこなっています。

--普段どのように使っているかなど、Operaとの関わりを教えてください。

小山田さん まず Operaはターゲットブラウザとして外せないので、自分が構築したウェブサイトのレンダリング確認やJSのエラーが出ていないかなど、納品前の検証時には必ず閲覧チェックをおこなっています。Operaに関してはレンダリング性能がしっかりしているので、ほとんど自分の意図したとおりに出来上がっていることが多いですね。

--ありがとうございます。ということは社内における検証ブラウザに Operaも含まれているということですね。

小山田さん はい、そのとおりです。

佐藤さん たいてい作業に入る前に、お客さんとのあいだで今回のウェブサイトはどのブラウザで検証するのかということを事前に確認してから仕事にとりかかることが多いですね。

渡辺さん そしてもしもお客さんのほうでウェブに関してあまり知識がない場合は、こちらから検証ブラウザを提案することもあります。

--とくにOperaの場合、デスクトップだけでなく携帯やデバイス向けなどの組み込み機器向けのブラウザも数多く出荷しているのですが、そういったものでの検証依頼があったりする事はないですか。

小山田さん たまにありますね、たとえば W-ZERO3 に搭載されているOperaモバイルで検証をおこなったことがあるのですが、そのときも自分の想定したとおりにレンダリングされていて、あらためて良いブラウザだなと実感しました。

ただし正直なところ、普段はPC向けのウェブサイトを構築していることが多いので、モバイル向けはそんなに注力できていないというのが実情です。

--最近やっと携帯電話向けのフルブラウザ搭載が一般化しつつあるようなのですが、やはり実務での対応となると、まだまだこれからという感じなんでしょうかね。

小山田さん 理想としては、1つのHTMLから複数のデバイスに対応したそれぞれ最適なレイアウトを柔軟に配信していけたら良いなというのはあるんですが。

渡辺さん 実際の納品物となると、まったく別の検証ノウハウが必要になってきたりするので、なかなか手がまわせきらないという実情もあります。

--それではOperaが搭載されていることで話題になった 任天堂 Wii “インターネットチャンネル”への対応依頼なんてあったりしませんか。

小山田さん Nintendo DS ブラウザへの対応依頼が一件ありましたが、いまのところまだ Wii への対応依頼は受けたことが無いのですね。

佐藤さん どちらにしても検証が大変になってきそうです。そもそもまだオフィスにないので、まずは Wii を一台入手しなきゃいけません(笑)

--それでは今回のコンテストのテーマでもあった、Web標準へ興味をもったきっかけを教えてください。

小山田さん はじめてウェブに興味を持ったのが高校生の時だったのですが、そのときはウェブって見た目だけのデザインが全てかなと思っていたのですが。
今から2年くらい前におこなっていた就職活動での面接で、「HTMLの仕様書を読んだことがありますか?」という質問を受けたことがあって、それをキッカケにちょうどそのころ出版されだしていたCSS関係の書籍を色々と本を読み進めてみると、ものすごく奥が深いことがわかって、そこからどんどんコーディングの世界にのめりこんでいってしまったという感じです。

--“コーディング”と一口に言っても色んな種類の言語があると思うのですが、なぜWeb標準に関連した技術にのめりこんだんでしょうか。

小山田さん 自分としては、どうせ書くならキレイなほうが良いっていうのが一番の理由なのですが、それ以上にアクセシビリティとかフォーマルなウェブってものを考えると、やっぱり標準技術なんじゃないかなと思いました。

--Web標準技術ですが、どうしても英文で書かれている文献が多かったり、どちらかろいうと欧米を中心に標準化作業が進められているという実態がありますが、そんな中、いつもどんな形で情報収集をおこなったり勉強したりしていますか。

小山田さん 英語がまだ苦手なので、仕様書については日本語訳されたものを読んでいます。あとはW3Cのウェブサイトを毎日チェックしていて、気になるトピックスだけは深く読み進んでいったりしています。

その他のソースとしては、ウェブサイトとイベント、その中で気になったら書籍を購入するというサイクルです。仮にもプロなので、人に教えてもらうのではなく、自分から調べていくことが大切だと考えています。

--そんな中で、いま一番気になっている技術は何ですか。

最近でてきたものの中では特にHTML5に注目してますね。
HTMLは本来ドキュメントをマークアップするためのものだと思うのですが、最近のEコマースサイトやSNSサイトを構築するという場面では要件を満たせきらなくなってきていることもあり、アプリケーションをマークアップするための仕様としてHTML5は必要だと思いまし、XHTMLともそれぞれ別の道で住み分けされていくのではないかと考えています。

--ウェブデベロッパーの方によっては、HTMLがXHTMLに移行しつつあって、やっと習得したかと思ったらまた別のHTML5を覚えなきゃいけないという、どちらかと言うとネガティブにとらえている方もいらっしゃるようですが。

小山田さん もし、それらが2つの道に分かれていったとしても、サイトにあわせて最適なマークアップを選べたほうがウェブデベロッパーにとっても利便性が高くなるのではないかと思いますし、どちらかというと選択肢が広がるという期待感のほうが大きいですね。

--OperaもHTML5の一部仕様を先行実装したテスト版をリリースしたりしているので、もしもご意見ありましたらいつでもお寄せくださいね。さて、その他の技術についてはいかがですか。

小山田さん 先日のコンテストでもOperaに実装されているSSR(スモール・スクリーン・レンダリング)モードでの表示が注目点としてあげられていましたが、いろんなデバイス向けにHTMLを柔軟に対応させていくうえでは、CSSの“@メディアルール”が大切な要素になるのではないかと考えています。

ただし、今の段階では全てのブラウザが同じ@メディアルールに対応できていないという現状があるので、ウェブデベロッパーもまだあまり使ってない技術だとは思うのですが、今後いろんなインターネット・デバイスが発売され、普及していくなかでは、今後ますます大切になってくる技術だと考えて注目しています。

--最後に、小山田さんの理想とするWebとはどんなものですか。

小山田さん W3Cの仕様から見てみると、誰が何処からでも利用できるという意味あいがとても強いと思うのです。たとえば身体にハンディキャップを持った人や、PCが手元にない状態でもネットにアクセスできれば、1つのウェブから、個人ごとの用途にあわせた形態で、みんなが公平に技術や情報からの利益を享受することができるようになると思うのです。

それを実現するためには、仕様を策定しているW3C、その技術を実装するブラウザベンダー、そしてマークアップ実務をおこなっているウェブデベロッパーの3者が、みんな同じ方向を向いているということが大切かなと思っています。

--おっしゃるとおりだと思います。今回はお忙しい中をお時間いただきましてありがとうございました。



Operaとしてもまったく同感で、小山田さんのおっしゃっていた理想像“1つのウェブ”を実現することこそが、ウェブデベロッパーの皆さんが日々おこなってる努力を無駄にせず、そのスキルを多方面で活用させていける1つの近道だとの考えています。

特に小山田さんやメタフェイズの皆さんなど、志が高く、品質のしっかりしたウェブ制作会社にはドンドン活躍の場を広げて、日本のウェブサイトがより多くWeb標準に則ったコーディングで構築されていくことを願っています。

そんな理想を一緒に実現させるためにも、Operaとしても応援を続けたいと考えています。

株式会社メタフェイズ
http://www.metaphase.co.jp/

Operaで見てみたい5つの要望 - Blog tag: 5 things I’d like to see in OperaSVG Open 2007 東京 ~ Opera もホストとして参加

Comments

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先日は暑い中いらしていただき、更にこんなに素敵な記事にしていただいてありがとうございました!!
とても緊張していましたが、市川さんのおかげで楽しくお話しすることが出来ました。

また何か機会がありましたらよろしくおねがいします。

By yomotsu, # 3. August 2007, 12:26:16

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