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バリウムは本当にマズイの

り、嫌みのない味。これはいい逸品ですね。お茶の入れ方が相変わらずバーノンさんはお上手ですわ。うちの執事にも見習わせたいくらい」
「お褒めに預かり、光栄でございます」
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 バーノンが丁寧に礼をする。だが本当にこのハーブティーは美味しかったので、ジェイクは夢中で飲んでいる。その姿が礼儀とはかけ離れていたので、バーノンは少し困ったような顔をし、リンダは少し呆れていた。

「ジェイクさん」
「?」
「そのティーカップ、一つで豪邸が立つ品物でしてよ」
「ブー!」

 ジェイクが思わずハーブティを噴き出し、むせ返る。その姿が余程可笑しかったのか、リンダは頭につけた紺のリボンを揺らしながら笑っていた。

「冗談、冗談ですわ、ジェイクさん」
「ひ、人が悪いぞ!」
「だって、あまりにも音を立てるのに遠慮なく飲むものですから、つい」
「く、くそう」
「ふふふ、仕方ありませんな」

 ジェイクが噴き出したハーブティーが絨毯のシミにならないように拭き取って行く。

「それで、くるくデュートヒルデは4日間も熱を?」

 ジェイクがむせたのをなんとか押さえながら、バーノンに質問する。

「はい。雨の中歩いたのが体に良くなかったようで、すっかり体調を壊されてしまいました。医者の見立てではただの風邪だろうとのことでしたが、なにせお薬もお食事も欲しくないと言われて、召し上がらない状態でして」
「それは」

 黙りこくる2人を見てバーノンは何か察したのか、バーノンの方から質問する。

「つかぬ事をお伺いしますが、何かお嬢様にあったのでしょうか? どうもこの頃、御様子がおかしかったもので。よろしければこの爺めに、教えていただけないでしょうか」
「実は」
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 ジェイクは学園であった事をありのまま話した。デュートヒルデが平民を差別している中心人物だと言う事、自分も差別され反撃に出た事。ジェイクはバーノンを信頼できる人物と判断して、一連の流れを包み隠さず話した。その話をバーノンはただ黙ってじっと聞いている。

「と、いうわけです」
「なるほど本当はリヒテンシュタイン家に仕える執事としては、こういった事を言うべきではないでしょうが、確かにお嬢様に非がありますな」

 バーノンの言葉に、2人が驚く。

「そんなことを申してもよろしいのですか?」

 リンダがおそるおそる尋ねる。するとバーノンは口ひげをさすりながら、気まり悪そうに答えた。

「いえ、もちろんお嬢様の教育係を任されておる私の責任であることは申し上げておきましょう。実は私と、お嬢様の祖父とはグローリアの同級生でしてな」

 バーノンがやや遠い目をした。

「おじい様、フェラルド様は私は親友でした。私はそれこそ平民の出身で、当時は侯爵でしたが名門貴族であったフェラルド様とは、最初折り合いが悪かった。それこそお二方が話したお嬢様のように、彼は非常に差別意識の強い方でしてな。当時は貴族と平民が真っ二つに分かれて対立するような事態になっていました。私としても、誰がこんな高慢ちきな男と友達になるかと思いました」
「それで、どうなったんです?」

 ジェイクが興味深げに尋ねる。バーノンの話が参考になるかもしれないと思ったからだ。

「3年生になった時でしたか。野外で演習がありましてな。そこで我々は野良犬の群れに襲われました。我々は訳もわからぬまま、その辺の木の切れ端などを武器にして戦い、気がつけば背を合わせて戦っていたのはフェラルド様だったのです。不思議な事に、あれほど普段はいがみ合っていたのに、戦いの時は我々は息がぴったりだった。争っていたからこhttp://www.251bc.com
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