Lovely 第23話 all
Friday, 18. July 2008, 13:14:47
私と恋愛するつもりはないのに、私の感情を害するかどうかを気にするなんて変な人。おかまいなく、といつも調子で肩をそびやかして答えても今度はどうしても信じようとしない。
「私はただ、あなたと一緒にいたいだけよ」
心に任せて生きるのを信条にしているの。
「それって君は僕を愛しているように聞こえるよ」
「そうかしら」
気のせいよ、と付け足してから彼の瞳をじっと覗き込んだ。彼の瞳は私の視線から遠いところにある。彼は少し俯いて自分の手の中の私の両手を見つめている。彼は私の両手が好きだ。
「私はあなたの気持ちに甘えているだけ」
彼は私のことを好きでいてくれる。私のどこが好きかと聞いたら彼は私の手が好きだと答えた。次の日は私の話す言葉が好きだと言った。私のよろめきやすい感情を彼は支えようとも言ってくれた。
「私があなたと一緒にいたいだけよ。あなた自身の気持ちと私の要求を混同しないで。私の我儘が受け入れられないなら拒絶すればいいのよ」
彼は私のことを好きでいてくれる。でも、彼は私の手を言葉を感情を愛しているだけで、総体としての私を知らない。彼は私の両手を自分の手の中に取って、自分の指で私の手の甲をじっと撫ぜている。私は彼のされるがままになっている。彼は私の手を言葉を感情を愛しているけれど、私の心を知らないし私の心を愛そうとしない。
「私のことを愛していないと言うのなら、これ以上かかずらわないで」
そうしないのなら、私を愛して。
「私があなたと一緒にいたいだけなのよ」
「私はただ、あなたと一緒にいたいだけよ」
心に任せて生きるのを信条にしているの。
「それって君は僕を愛しているように聞こえるよ」
「そうかしら」
気のせいよ、と付け足してから彼の瞳をじっと覗き込んだ。彼の瞳は私の視線から遠いところにある。彼は少し俯いて自分の手の中の私の両手を見つめている。彼は私の両手が好きだ。
「私はあなたの気持ちに甘えているだけ」
彼は私のことを好きでいてくれる。私のどこが好きかと聞いたら彼は私の手が好きだと答えた。次の日は私の話す言葉が好きだと言った。私のよろめきやすい感情を彼は支えようとも言ってくれた。
「私があなたと一緒にいたいだけよ。あなた自身の気持ちと私の要求を混同しないで。私の我儘が受け入れられないなら拒絶すればいいのよ」
彼は私のことを好きでいてくれる。でも、彼は私の手を言葉を感情を愛しているだけで、総体としての私を知らない。彼は私の両手を自分の手の中に取って、自分の指で私の手の甲をじっと撫ぜている。私は彼のされるがままになっている。彼は私の手を言葉を感情を愛しているけれど、私の心を知らないし私の心を愛そうとしない。
「私のことを愛していないと言うのなら、これ以上かかずらわないで」
そうしないのなら、私を愛して。
「私があなたと一緒にいたいだけなのよ」