Skip navigation.

heartland

I just write as my heart says.

Posts tagged with "poetry"

A letter to J

,

どこにも行ってほしくなかった
私と一緒にいてほしかった
あなたから受けた恐怖を
あなたと一緒にいることでしか
消せなかった
私を
責めないでください

悲しみの中だけで
必死に息をしていたけれど
ここには空気もありません

叫ぶだけの声も
流すだけの涙も
私には
もうありません

責めないでください

歩く力もない
私を
追い立てないでください

せめてあなたの腕の中で眠る
しあわせな夢だけを
私に
残しておいてください

もう叫びません
もう泣きません

だから夢だけは奪わないでください
こうしてあなたのことを思う
私を
責めないでください

宵闇の波の音だけ
静かすぎる夜に
葉擦れの音も聞こえない
自分の呼吸の音を頼りに
私は自分の喉に手を伸ばす
ここに何かが巣食って
寄生している
私に何かを言わせようと
そのために私をまだ死なせないのだ
私はあなたに何度も尋ねた
ここに何もないのか
本当に何もないのか
私の喉に
あなたは笑うが
私は自分の喉にまだ一人
誰かが住んでいることを感じる
私以外の何かが
命が
私の喉にもある
私はいくつかの命の上に生きて
自死を選ぶことはかなわない
自分の言葉のために

フリージアもマグノリアも
終わってしまった
春が始まる
私の望まない時が流れ

私はまだ生きているのに
生まれ変われと急かされて
新しい命が与えられる

天与のものに抗うことは
誰にもできない
フリージアもマグノリアも
私も時も

填め込みのガラス

填め込みの曇ったガラスから
春の陽光が差し込んで
ソファの上に規則正しく並んだ
患者を映す
お互いの目に

濁った光の中で
お互いを監視しているのだ
この戦場から誰も逃げ出さないように
逃亡は死だ
私たちは生き残るのだ戦いの末に
死を望む者はいない

敵が誰なのかも知らないまま
塹壕で対峙しているよう
身をこごめ息を殺している
春の陽光の下でも
患者は微笑むことはない
喜びにむせび泣くことも

彼らの疲労に濁った瞳は
ちょうど古びたガラスのよう
潤んだ光を映している
填め込みの眼球に

サウンド

壁の向こうから誰かの嗚咽が聞こえてくる
この世の涯を見たかのように
恐怖に呻いている
窓の向こうから誰かのピアノが聞こえてくる
鍵盤の上で指が迷い
旋律は途切れ途切れだ

音のひとつひとつが際立って
何ひとつとして失われない
この病棟の中では
住人がすべての音を求めているからだ
誰のものでもない音を
いざ自分が泣く段になっても
それが誰のためなのか
誰も知らない