Tuesday, 16. May 2006, 20:28:56
佐渡島, スペイン語, 先生, 松島
佐渡島28年前、スペイン語の先生に招待されて12月の終わり頃、松島を見に行った。共通の言葉がまだまだ未熟な日本語しかなかった。
今思うと、結構面白い組合せだったでしょうね。日本人より体の小さい、ふさふさの髪の毛とむしゃむしゃの口ひげのスペイン人と背の高いハゲ頭のフランス人が片言の日本語で喋る。
松島は確かに素晴らしかった。波一つない海に浮かぶ島々と静かに降る大粒の雪。二人で何百枚もの写真を撮った。そして二人で数十個の生牡蠣を食べた。夜、泊まった旅館で夕飯をいただいている間に、布団を準備された。部屋に戻ったとき、二組の布団がくついて並んでた。
「何を考えてるんだ!ホモーに間違えられた!」と言いたくって、言えなかった二人が笑いながら、自分の布団を引っ張って出来るだけ離れて寝床に入った。
波ひとつない湖のような松島の海よりも狂ってるような佐渡島の海の方がいい。
Sunday, 14. May 2006, 20:50:35
佐渡島, 飛騨高山, 市川, たばこ
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佐渡島「市川さん、すみませんが車を止めて下さい。たばこを買いたい。」
2000年の夏、飛騨高山で待ち合わせた市川さんご夫妻から「車で一緒に東京まで帰りましょう」と言われて、喜んで彼らの車に乗った。帰り道に車を止めさせ、たばこを二箱を買った。東京までと言うことで乗ったけれど結局相模原にある家まで送って頂きました。
4日後、郵便で市川さんの奥さんから小荷物が届きました。小さな桐の箱には心打たれる素晴らしい巻絵手紙と...たばこ一箱。
「主人の車にお忘れになったタバコ箱をお返しいたします」と筆で書かれていた。
次の年、湯布院の「塚原の4人展」で、その次の年、パリでの展覧会で、この優しさにあふれた箱を紹介したら、みんな感動しました。
国語辞典には「優しさ:他人に対して、心づかいがこまやかなさま。思いやりがある。」と書かれている...
それでは物足りない説明ですね。
Sunday, 7. May 2006, 21:34:43
佐渡島, フランス語, 古今, 万葉
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佐渡島その下写真と同じ人物。
「raffinement austère」「profonde tristesse」と言う言い方よりふさわし言い方が見つからないので今のところでこれで我慢をしている。いつか、それにピッタリな単語を見つけるでしょう。
それとも、「kimono, tsunami, samurai, sushi」のようで思い切って「wabi」と「sabi」をフランス語に導入させ使わせてもらう。それの方がいいかもしれません。
だが、そうすると、どうやって以下のような俳句をフランス人に分からせることが出来るだろうか。
「わびしらにましらななきそ」古今
「山里は秋こそことにわびしけれ」古今
きのふはさかえおごりて、時をうしなひ、世にわび」古今
「しくしく和備思かくて来じとや」万葉
「今は吾は和備そしにける」万葉
「思ひ絶え和備(ワビ)にしものを」万葉
「わびうたなど書きておこすれ共」竹取
「わびされに、青き紙を柳の枝に結びつけたり」蜻蛉
真剣にそう思うと、ふとわびしくなる。
Thursday, 27. April 2006, 21:25:31
さび, 佐渡島, わび, 単語
佐渡島「さび」「わび」のコンセプトは向こうの人には分からないとよく言われる。そんなことない。確かに分かりづらいがとんがってる鼻の持ち主も分かるようになるはず。時間と経験さえあれば。
フランス語にはそれに匹敵する単語がない。そんなことないですよ。
時間をかけて、勉強すれば、それにピッタリな短い単語が見つけるはず。
30年経っても、まだこのひとつの単語が見つかってない私がこの写真とその次の写真を通して、自分なりに「わび・さび」の世界を分けて表現するつもりで努力した。
「まだまだ」と二十歳前後の若者に言われた。
「おまえに言われたくない」と寂しく、とんがってる鼻を高くして呟いた。
Wednesday, 26. April 2006, 19:44:33
佐渡島, 地蔵泥棒, 赤岳山荘, 開眼
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佐渡島時々「地蔵泥棒事件」そして「首切り事件」を耳にします。
誰がそんなことを出来るでしょう?、どんな理由で地蔵を盗むのか、どうして首を切るのか私にはどうしても分かりません。どうしても許せません。
赤岳山荘の近くに20年以上気が付かなかったお地蔵さんがいた。今は、そのお地蔵さんが家にいる。
4年前に、泊まった翌朝早く起きて、酒で潰れた相棒達が起きるまで散歩でもしようと山荘から出て、初めて岩にとけ込んだその地蔵に気が付いた。
「おばあさん、あの地蔵って、いつからいたの?」
「おまえを20年以上守ってくれてるよ。」
「えぇ!今まで気が付かなかった。こういったお地蔵さんどこへ行けば手に入れられるんですか?」
「欲しければ、持ってっていいですよ。」
「そんな!」
「いいですよ。」
「おばあさん、もう一度言ったら、持って帰ります。」
「何回言わせるかい!持ってっていいですよ。」
開眼を受けていないお地蔵さんは単なる小石の塊だと言われて、いただいた。背中にはその石を彫った川田貞子さんの名前が書いてある。大昔、一時的に行者小屋で小屋番をしていた知り合いでした。
今は、この石の塊、「お地蔵さんとして」家にいる。家宝です。20年間以上、無視されても、黙って私を見守った。毎日、出かける前に必ず「水」を上げて、お礼を言ってます。
お陰様で。
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